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(株)ハッチ・ワーク

東証GRT 148A

決算:12月末日

20250311

ビジネスモデルと事業内容

ハッチ・ワーク社は2000年6月に設立され、月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」の運営と月極駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド(以下、APクラウド)」を提供する月極イノベーション事業(駐車場事業)を主軸として、貸会議室、レンタルオフィスなどを提供するビルディングイノベーション事業(貸会議室事業)も展開している。月極イノベーション事業では、月極駐車場管理業務のDXを推進し、オンラインでの契約・解約手続きやポータルサイトでの検索・契約を可能にしている。主なサービスとして「APクラウド」を提供し、管理会社の業務効率改善と集客力向上を支援している。

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収益構造は、管理会社からの手数料および駐車場利用者からの決済手数料と賃料の滞納保証料を基盤としている。

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創業の経緯と転機となった出来事

同社は2000年6月に設立され、当初は不動産関連事業を行っていたが、2010年に月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」を立ち上げた。当時の市場には月極駐車場を探すためのポータルサイトがほとんど存在しなかったため、月極駐車場の看板を写真撮影し、その情報を基に管理会社へ連絡を取り掲載の承諾を得て、ポータルサイトに掲載する形で事業を開始した。その後、2013年にサブリース事業、2016年に駐車場賃料保証サービスを開始し、現在の「APクラウド」の原型に至る。この事業開始の背景には、代表者自身が駐車場を借りる際の不便さを感じた経験がある。
 

直近の決算状況

2024年12月期において、月極イノベーション事業はおおむね予算通りに推移したが、ビルディングイノベーション事業は上半期の採用関連の貸会議室利用が計画値に対しショートしたことが影響し、予算に対して若干の未達となった。全体の売上高、営業損益については、おおむね予算通りに着地した。経常損益は補助金の確定遅れ、税引前当期純利益、当期純利益はそれぞれ貸会議室の減損損失の計上、繰延税金資産の変動が影響要因となり、それぞれ業績予想に対してマイナスとなった。売上高は23億6,700万円、利益は1億5,500万円を計上。

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2025年の業績予想としては、売上高27億4,000万円、経常利益1億9,700万円、当期純利益2億300万円を見込んでいる。

特徴と強み

同社の特徴は、ポータルサイトとクラウドシステムが連携している点にあり、月極駐車場の空き埋まり情報をリアルタイムで管理できることが強みである。リアルタイム情報表示機能により、利用希望者の利便性を高めている。ポータルサイト「アットパーキング」は集客力が高く、リスティング広告などに依存しない集客が可能となっている。

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成長戦略

同社の成長戦略は、ビルディングイノベーション事業で安定的な収益を確保しつつ、月極イノベーション事業の成長を加速させることである。「APクラウド」の登録台数を拡大し、蓄積されたデータを活用したデータビジネスを展開する。具体的なサービスとして、EV充電設備付の月極駐車場「アットパーキングEV」、月極駐車場のシェアリングサービス「アットパーキングウィークリー」、駐車場利用者向けサービス「アットパーキングカーサポート」などの展開を始めている。

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「ファーストワンマイルステーション構想」では、生活に隣接するエリア「ファーストワンマイル」にある月極駐車場を再定義することで、月極駐車場の空きスペースを有効活用し、マイクロモビリティのステーションやキッチンカーの出店場所など、多角的な用途のステーションとしての活用を視野に入れている。各分野の事業者との連携を通じて、プラットフォームとしての役割を担うことを目指している。

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株主還元策

同社では、株主に対する利益還元を経営上の重要課題と認識しているが、現時点では利益還元は実施していない。同社の月極イノベーション事業が成長過程にあるため、当面は、成長エンジンである「APクラウド」への成長投資が優先される。成長投資により経営基盤を強化し、企業価値を増大することで将来の利益還元に備える方針である。

 

今期の取り組みとトピックス

今期の取り組みとしては、市場の開拓を目指し、全国各地の不動産管理会社、特に中小規模の企業へのサービス導入を積極的に進める。ハトマーク支援機構との提携を通じて、これらの企業へのアプローチを積極展開する。

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社会課題への対応として、ITを活用し、自治体の課題解決に貢献する。神戸市との協定締結により、災害発生時には同社の「APクラウド」に登録された駐車場を災害対応車両の拠点として活用する取り組みを行う。

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新領域の創造として、「APクラウド」で取得したデータを活用するビジネスである「アットパーキングウィークリー」を提供し、月極駐車場の空き区画の短期利用ニーズに対応する。

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(株)ハッチ・ワーク

東証GRT 148A

決算:12月末日

ビジネスモデルと事業内容

ハッチ・ワーク社は2000年6月に設立され、月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」の運営と月極駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド(以下、APクラウド)」を提供する月極イノベーション事業(駐車場事業)を主軸として、貸会議室、レンタルオフィスなどを提供するビルディングイノベーション事業(貸会議室事業)も展開している。月極イノベーション事業では、月極駐車場管理業務のDXを推進し、オンラインでの契約・解約手続きやポータルサイトでの検索・契約を可能にしている。主なサービスとして「APクラウド」を提供し、管理会社の業務効率改善と集客力向上を支援している。

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収益構造は、管理会社からの手数料および駐車場利用者からの決済手数料と賃料の滞納保証料を基盤としている。

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創業の経緯と転機となった出来事

同社は2000年6月に設立され、当初は不動産関連事業を行っていたが、2010年に月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」を立ち上げた。当時の市場には月極駐車場を探すためのポータルサイトがほとんど存在しなかったため、月極駐車場の看板を写真撮影し、その情報を基に管理会社へ連絡を取り掲載の承諾を得て、ポータルサイトに掲載する形で事業を開始した。その後、2013年にサブリース事業、2016年に駐車場賃料保証サービスを開始し、現在の「APクラウド」の原型に至る。この事業開始の背景には、代表者自身が駐車場を借りる際の不便さを感じた経験がある。
 

直近の決算状況

2024年12月期において、月極イノベーション事業はおおむね予算通りに推移したが、ビルディングイノベーション事業は上半期の採用関連の貸会議室利用が計画値に対しショートしたことが影響し、予算に対して若干の未達となった。全体の売上高、営業損益については、おおむね予算通りに着地した。経常損益は補助金の確定遅れ、税引前当期純利益、当期純利益はそれぞれ貸会議室の減損損失の計上、繰延税金資産の変動が影響要因となり、それぞれ業績予想に対してマイナスとなった。売上高は23億6,700万円、利益は1億5,500万円を計上。

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2025年の業績予想としては、売上高27億4,000万円、経常利益1億9,700万円、当期純利益2億300万円を見込んでいる。

特徴と強み

同社の特徴は、ポータルサイトとクラウドシステムが連携している点にあり、月極駐車場の空き埋まり情報をリアルタイムで管理できることが強みである。リアルタイム情報表示機能により、利用希望者の利便性を高めている。ポータルサイト「アットパーキング」は集客力が高く、リスティング広告などに依存しない集客が可能となっている。

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成長戦略

同社の成長戦略は、ビルディングイノベーション事業で安定的な収益を確保しつつ、月極イノベーション事業の成長を加速させることである。「APクラウド」の登録台数を拡大し、蓄積されたデータを活用したデータビジネスを展開する。具体的なサービスとして、EV充電設備付の月極駐車場「アットパーキングEV」、月極駐車場のシェアリングサービス「アットパーキングウィークリー」、駐車場利用者向けサービス「アットパーキングカーサポート」などの展開を始めている。

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「ファーストワンマイルステーション構想」では、生活に隣接するエリア「ファーストワンマイル」にある月極駐車場を再定義することで、月極駐車場の空きスペースを有効活用し、マイクロモビリティのステーションやキッチンカーの出店場所など、多角的な用途のステーションとしての活用を視野に入れている。各分野の事業者との連携を通じて、プラットフォームとしての役割を担うことを目指している。

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株主還元策

同社では、株主に対する利益還元を経営上の重要課題と認識しているが、現時点では利益還元は実施していない。同社の月極イノベーション事業が成長過程にあるため、当面は、成長エンジンである「APクラウド」への成長投資が優先される。成長投資により経営基盤を強化し、企業価値を増大することで将来の利益還元に備える方針である。

 

今期の取り組みとトピックス

今期の取り組みとしては、市場の開拓を目指し、全国各地の不動産管理会社、特に中小規模の企業へのサービス導入を積極的に進める。ハトマーク支援機構との提携を通じて、これらの企業へのアプローチを積極展開する。

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社会課題への対応として、ITを活用し、自治体の課題解決に貢献する。神戸市との協定締結により、災害発生時には同社の「APクラウド」に登録された駐車場を災害対応車両の拠点として活用する取り組みを行う。

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新領域の創造として、「APクラウド」で取得したデータを活用するビジネスである「アットパーキングウィークリー」を提供し、月極駐車場の空き区画の短期利用ニーズに対応する。

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